2019年12月19日 更新

生きる意味なんてあるのか2

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生きる意味について考えたのはいつからだったろうか。
俺が小学校高学年のときには、早朝の公園を散歩しながら、そんなことを考えていたような気がする。

なぜなら、家に居場所がなかったからだ

父は、プライドが高く、直情型の男だった。
特に若い頃は短所が全面に出ていた。自分のポジションが一番で、あがめられていないと気が済まない。家族が自分の言う通りにならないと気が済まない。
母と俺と兄と弟は、ある意味、彼にとっては支配するモノだった。

とにかく怒鳴った。気に食わないとクラクションを鳴らした車にも怒鳴った。剣道3段だったこともあってか、木刀を持って暴走族にケンカを売ろうとしたこともある(でもケンカしないんだけどね。彼はとても気の小さい男でもあったから)。

家には、四六時中、母を怒鳴る父の声が聞こえていた。小さい頃は、それが怖かった。怖かったから、怒鳴られる母を見ても、何もできなかった。それで自分を責め続けた。兄弟達は早々に折をつけたようで、空気のような存在になることでやり過ごしていた。

7歳の頃、怒鳴られ続けた母が耐えきれず、目の前で気絶した。俺はこの時も怖くて指を咥えて見ていた。臆病な自分を責め続けながら。気絶した母を見て、父は笑った。
「あはは、やりすぎたか」
この時、俺は生れてはじめて本気で人を殺そうと思った。
こいつと、そして何もできない俺は、必ず俺が殺そう。

つづく。
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この記事のキュレーター

井上貴元 井上貴元

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