2019年11月18日 更新

生まれる場所を選べなかった君たちへ3

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そんな感じで、毎晩響く怒鳴り声。怖いという思いと、母を助けられない罪悪感。自分を責める毎日。……そして数年後。10歳を超える頃には、俺は本気でこう思っていた。
「親父は必ず俺が殺す。」

さて、ここで問題です。
この少年に非はあったでしょうか。

つまりこういうことなんだ。自分のことになると、主観的になり、過度に自分を責めてしまう。否定されてきた自分には、世界一価値がない。自分が全て悪い。例えばそれは「消えたい」(なかったことにしたい、誰にも迷惑をかけたくない)という思いになったり、「死にたい」(つらい毎日を終わらせたい)という思いになったりする。
でも、同じような経験、もしくは経験は全然違っていても同じような思いに辿りついた他の誰かについてなら、君はちゃんと言えるのではないだろうか。「あなたは悪くないよ」と。

おんなじことだ。君も同じなんだ。君も悪くないんだ。もう自分を責めなくていいんだよ。

生まれる場所を選べなかった僕ら(敢えて動物的に「生」の字を使ったことに気づいてくれた君がいたらとてもうれしい)。でも、誰も悪くないんだ。
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この記事のキュレーター

井上貴元 井上貴元

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