2020年1月10日 更新

生きる意味なんてあるのか5

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中学で様々な出来事が俺を追い詰めた結果。

俺は全てから逃げ出した。

はぐれメタルのように逃げ出した。
戦わなくなった。刃向わなくなった。いろいろどうでもよくなった。

高校に行って、おな中の友達から

「こいついじめられっ子とか守るすごいやつなんです」

と紹介されるのがものすごく辛かった。

もうそういうことは、俺にはできない。
そう自分で決めて、殻に閉じこもった。

辛いことからは全部逃げた。

結果。

ものすごくつまらない高校生活になった。

柔道部に入って3カ月で逃げ出した。練習が辛くて嫌な奴がいたから。

産まれてはじめて彼女ができたものの、3カ月で別れた。
最後に下校中に偶然遭ったとき、「なんでここにいるの?」とものすごく嫌そうな顔をされた。
いやいや俺だって下校しないと帰れないでしょうが。

つまらない高校生活とゲームをやるだけの自宅。それでも、辛いことだけは起きないはずだった。

でもDV家族からは逃げられなかった。

ある夜、親父が酒によっていつもの10倍ぐらい母を怒鳴り散らした。俺は考える前に親父の前に立ち「表に出ろ!!」と怒鳴りながら近くの壁をひざ蹴りで砕いた(もろいやつだった)。

母は泣いていた。

俺と親父は外でケンカを始めてした。
「お前なんかが誰かと一緒に暮らせるはずがないんだ!!」
ケンカの終わりに、親父が俺を呪うようにそう怒鳴っていた。
こっちのセリフだバカ野郎。

ここまでは、まだ俺はもっていた。

翌朝。母は家事を何にもせず、炬燵に入って仰向けで寝っ転がりながら、無表情で泣いていた。
いつものように、俺は母の話を聞こうとした。ところが――。

「あんたたちさえいなければ、離婚できるのに」

母の口から出てきたのは、俺たち子供への呪いだった。

俺は、産まれてはいけなかったのだ。このときはじめて、その「事実」を知った。

ずっと守ってきたつもりだった。
何がなくても母親だけは守ってきた。あの理不尽なサイテーの父親から。

このとき、高校2年生、17歳。
俺の根底が崩れた。
俺の心は根元からボキっと折れた。
このときから、俺はただ無味乾燥な人生を歩むようになる。生きるのも死ぬのも、もうどうでもよかった。

ちなみに。
成人してカウンセンリングを受けたときのこと。驚きの事実が判明した。
なんと、俺の心を縛り続けていたのは、父ではなく母だったのだ。
何が自分を追い詰めてるのかなんて、なかなかわかんないもんだよね。


さて。
ここまでずいぶん暗い話が続いてしまったので、高校生活編の終わりとして、今までの総括をしておこうと思う。

なぜここまでぶっちゃけてジメジメした話を続けたかというと、今現在、44歳の俺は、
ここまでの経験をしてきて、とてもよかったと思っているのだ。

今はとても充実して、忙しく楽しく、人生を謳歌している。若い時になりたかった自分になれている。独立し、たくさんの人に囲まれ、一人の女性と仲良く暮らしている。
辛いことがなにひとつない。

それも、この経験があったからこそだと思っている。

過去は、変えられる。なぜなら、過去の意味を変えることができるからだ。

では、ここから俺はどうやって人生を楽しむところに至ったのか。
来週は、その転機となる大学編(ここでもだいぶ間違える笑)。
つづく。
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この記事のキュレーター

井上貴元 井上貴元

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