2019年11月18日 更新

生まれる場所を選べなかった君たちへ2

48 view お気に入り 0
今、息を吸うこの1秒さえ辛い君の痛みが君のせいであるはずがない。

君が悪くないその論拠を、まずは、俺の過去を元に話していくことにしよう。

俺が生まれたのは、昭和の典型的なダメオヤジの家庭だった。
今NHKの朝ドラ『スカーレット』で主人公・喜美子の親父を見ると、フツーの若者は「あんな父親いるはずがない」というそうだが、君たちにはわかるだろう。ああいうのは、いる。そして、昭和にはああいうのが決して少なくなかった。
いばる。自分の思いついたことしかやらない。金を稼げないというか仕事しない。借金だらけ。いつもお袋を怒鳴っている。そんな親父。口ばっか。親戚からもらうお年玉や貯めていたお金は気付くと全て親に取られている。「預る」という名目。公団に住んでいたが、裁判所からの退去命令をもらうほど、家賃が払えなかった。しかし、父は家で転がって威張っているだけ。罵倒に次ぐ罵倒で、あまりのつらさに目の前で母が気絶したのは7歳のときだった。

つづく。
 (119)

関連する記事 こんな記事も人気です♪

この記事のキュレーター

井上貴元 井上貴元

この記事へのコメント

コメントはまだありません

コメントを書く